いつもblogを読んでいただき、ありがとうございます。
今回は美容の話ではありませんが、真面目(いつも真面目)なお話です。
少し長くなりますが、是非読んでいただけると嬉しいです。
また自身の勉強不足の為、文字のニュアンスに語弊にあるかもしれませんが、どうかご了承ください。
貴方は ” 吃音 ” という言葉を聞いたことがありますでしょうか⁇
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吃音(きつおん)とは
言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないこと。非流暢発話状態のひとつ。(Wikipediaより)
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私は恥ずかしながら、この[吃音(きつおん)]という言葉自体、今のいままで聞いたことがありませんでした。
また、吃音を持つ成人の方が約100人に1人ぐらいの割合でいるということも知りませんでした。
この吃音の症状は幼少期から始まり、
(幼少期は約20人に1人は吃音を持っている)
大人になるにつれて自然と改善傾向の方と、
またそうでない方もいる。
こちらの本を読ませていただきながら
吃音への正しい知識や理解を学ぶと同時に、
まったく知らなかった自分自身を
見つめ直すことができました。
“注文に時間がかかるカフェ”
わたしがこの吃音を知ろうとするようになった
きっかけは、ごく最近のこと。
言葉が少し出にくかったりする幼い子に
身近で数人に出会えたことから始まりました。
吃音の症状を
ひとつ例をあげさせていただくと
「あ、あ、あ、あのさぁ〜。」と
最初の話出すときに言葉が連打することや
「あ〜〜〜〜〜したさぁ、」と
最初の言葉が伸びたり
「……..」と、全く言葉が出なかったりするなど。
スムーズに言葉を出すことが難しいということ。
わたしは最初、お話をしている中で、
正直、何も気付けていませんでした。
ちょっと緊張しているだけなのかな?とか、
なんとなく少し喋り方に特徴がある。という
主観的な感覚でしかとらえていませんでした。
しかしそれはこちらの本を読んでから
自身の知識と理解不足だということを
痛感しました。
吃音は、”緊張しているから言葉が出ない” というわけではありません。
ですので、聞き手側が「落ち着いて話してね。」など、相手のことを思いやさしく言葉をかけているつもりでも、
その本質を理解していないことで、
むしろ逆効果だったりする。
相手の方を知らず知らずの内に傷付けたり
しているということになります。
吃音とは、脳の中の処理や調節がうまくいかないことが原因で起こるということがわかっている。
その場合は、”最後までゆっくりお話を聴くこと。”
いろいろなパターンがあります。
10人いたら10通りのパターンがあり、
それぞれのお話をすることに対しての
悩みや苦難があるそうなのです。
“会話をする”ということ
美容室ではごくごく自然なことであり、
ヘアスタイルなどを考えていく上で
とても大切なコミュニケーションの
ひとつでもあります。
でもこの症状があることで、
“会話する”という行為そのものに
悩まれていたり、
あえてしゃべらない。などが
現状なのだそうです。
吃音へのリテラシーが低かった私は、
そのような環境を、知らず知らずのうちに
つくっていたのではないかと
猛省してしまいました。
またこちらの本で、特に頭から離れない文章がありました。
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“友達から真似された”
“人前で一人で発表することが嫌だった”
“なんで自分の名前も言えないんだと先生に怒られた”
“担当の先生からコミュニケーション能力がないと言われた”
しかしその中でも
“生まれてから今まで一度も、全くつらいと思ったことがない”という人がいた
それは”周囲が理解してくれる人ばかりだった”からということ。
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“吃音の周囲の知識と理解度を上げていく”
特に家族、親、学校の教師の方、
近くの友人がしっかりと良い環境を整えることが
最大の課題になると思いました。
そして美容室でも出来ることがあると考えています。
もし吃音を持っている方が、このブログを見てくれていたら伝えたいこと。
それは” 美容室は、”いっぱい話してもOKな場所。”
ということです。
“美容師”という仕事は、
“ただ髪を切るだけ”ではないと、
わたしは考えています。
最近の出来事や、
小さな悩みや、楽しかったこと。
恋愛話や、ただの雑談だとしてもかまわない。
もちろん当たり前ですが、
無理してしゃべらなくても良いです。
カットやシャンプーなど
限られた施術時間のなかで
コミュニケーションを重ねることは
もしかすると何かひとつでも
チカラになれることが
あるのではないかと
思っています。
話は変わりますが
小学校の校長先生だった 私の祖父は
全校集会で 子どもたちの前で話す際に
大切にしていたことを 当時中学生だった
私に教えてくれました
「全校集会での校長先生の話は長ったらしいし
基本的につまらない話ばっかりやろ。
それじゃダメなんょ。
子どもたちは
むずかしく話すと 興味が湧かない。
わかりやすく面白く そして楽しくお話をすると
自然と笑顔になって 耳を傾けてくれる」と。
子どもたちへ注いでいた 情熱を
私にも熱く教えてくれてました。
“子どもたちのことに熱くなれ。”
(と勝手に解釈しました)ということです。
(失礼、ちょっと脱線してしまいました。)
今回も長文、読んで頂きありがとうございます
私自身もまだまだ未熟なので、勉強中です。
視野を広げることを、気付かせてくれた
ただただ純粋にステキな本ですので
めっちゃオススメです。
本はアトリエに置いてますので、
ご興味あれば是非お声がけください。
おおいたの気温もだいぶ秋らしくなり
活動しやすくなってきております。
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、
貴方は、〇〇の秋がお好きですか。
また朝晩は冷え込んできました。
体調崩されないよう
どうぞご自愛くださいませ。